AIと経済の教科書
AIで電気・ガス代を見直す方法|料金プラン比較で固定費削減
AI活用法2026-10-21

AIで電気・ガス代を見直す方法|料金プラン比較で固定費削減

運営・編集:カイ(Kai)

検針票の使用量と料金表をChatGPTに渡し、同じ条件で電気・ガスの料金プランを比べる手順を解説。燃料費調整額や解約金の入れ方、切り替え前の注意点も、実際に試した結果つきで紹介します。

※本記事は一部にプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。

電気やガスの料金プランは、単価の表が何段にも分かれていて、比べているうちにどこを見ればいいのか分からなくなりがちです。

そこで今回は、ChatGPTに会社を選んでもらうのではなく、計算だけを手伝ってもらう方法を試しました。

検針票の使用量と料金表を渡すと、月額と1年の差が表になって返ってきます。

操作は3つのステップです。

手元に検針票(Web明細でも可)と、比べたいプランの料金表があれば始められます。

紹介するプロンプトは、架空の検針票と料金表でChatGPTに実際に入力し、返ってきた金額を自分でも計算し直しています。

切り替えの注意点は、電力・ガス取引監視等委員会の資料を確認しながらまとめました。

電気・ガス代を見直したいけれど、料金表の比べ方で迷っている方に向けて整理しています。

📌 この記事でわかること

  • 検針票から書き出しておきたい数字と、AIに入れない情報
  • 2つの料金プランを同じ使用量で比べるプロンプト
  • 12か月分の使用量と解約金まで入れた年間の比べ方
  • 切り替え前に確かめたい勧誘・申込サイトの注意点
目次を見る(タップ/クリックで開く)
  1. 電気・ガス代の比較でAIに頼むのは「計算」だけ
  2. STEP1:検針票から使用量・契約・単価を書き出す
  3. STEP2:比べたいプランの料金表を貼り、同じ使用量で試算する
  4. STEP3:12か月分の使用量と解約金まで入れて比べる
  5. 試算が合わない・比べにくいときの直し方
  6. 切り替え前に確かめたい勧誘と申込サイトの注意点
  7. 電気・ガスの見直しでよく出る疑問
  8. まとめ:電気・ガス代は燃料費調整額と解約金まで入れて比べる
  9. 次に読みたい記事
最終更新:2026年10月21日

電気・ガス代の比較でAIに頼むのは「計算」だけ

電気・ガスのプラン比べでChatGPTに任せるとよいのは、料金表の数字を使った計算と、条件の整理です。

どの会社と契約するかは、計算結果を見て自分で決めます。

試しに「おすすめの電力会社を1社だけ教えて」と聞いてみました。

すると、使用量も地域も聞かれないまま、まず1社の名前が返ってきました。

地域を聞かれたのは、その答えのあとです。

電気料金は、使う量や地域、契約の種類で変わります。

自分の数字を渡さずに出た「おすすめ」が、わが家にとって安いかどうかは分かりません。

使用量と料金表を渡して計算だけを頼めば、どの数字から金額が出たのかを1行ずつ追えます。

✅ ここがポイント

料金表の単価は、各社の公式ページで確かめたものを使います。

STEP1:検針票から使用量・契約・単価を書き出す

電気の検針票とスマホのAIチャット画面を並べて、使用量を書き写しているイメージ

ねらい:比べるための材料を、検針票から過不足なく集めます。

電気なら、検針票やWeb明細から次の4つを書き出しておくと、STEP2でそのまま貼り付けられます。

書き出す項目 検針票での表示の例 使い道
契約の種類と大きさ 従量電灯B・40A など 基本料金を合わせる
ご使用量 352kWh など 同じ量で比べる
燃料費調整単価 −5.10円/kWh など 会社ごとの差を見る
再エネ賦課金の単価 4.18円/kWh 両方に同じ額を入れる

都市ガスなら、料金の種類とご使用量(㎥)、原料費調整の単価を書き出します。

プロパンガス(LPガス)は契約の形が都市ガスと異なるため、料金表の見方は契約先に聞いておくとよいでしょう。

再エネ賦課金は、国が年度ごとに決める単価です。

2026年度は1kWhあたり4.18円で、2026年5月検針分から1年間の電気料金に使われます(経済産業省のお知らせ)。

契約先を替えても単価は変わらないので、両方のプランに同じ額を入れます。

検針票には「お客さま番号(契約者番号)」や「供給地点特定番号」も載っています。

これらは切り替えの申し込みに使う番号なので、ChatGPTには入力しません。

氏名や住所も同じで、渡すのは使用量と単価の数字だけにします。

STEP2:比べたいプランの料金表を貼り、同じ使用量で試算する

やること:今のプランと比べたいプランを、同じ使用量・同じ項目で計算してもらいます。

比べたいプランの単価は、その会社の公式ページの料金表から書き写します。

次のプロンプトは、実在しない架空の検針票と架空の2プランで実際に送ったものです。

数字の部分を、自分の検針票と公式ページの料金表の数字に入れ替えて使ってください。

次の内容は架空の例です。電気の検針票と、比べたい2つのプランの料金表を書きます。
【検針票】契約:従量電灯 40A/ご使用量:352kWh(9月分)/再エネ賦課金:4.18円/kWh
【いまのプランA】基本料金 1,247円/電力量料金 〜120kWh 29.80円、121〜300kWh 36.40円、301kWh〜 40.49円/燃料費調整単価 −5.10円/kWh
【比べたいプランB】基本料金 0円/電力量料金 一律 31.50円/kWh/燃料費調整単価 +1.00円/kWh/2年以内の解約は解約金3,300円
同じ352kWhで、AとBの月額を計算して表で比べてください。
・どちらのプランでも同じ扱いの項目と、会社ごとに違う項目を分けて示してください。
・計算に置いた仮定も書いてください。
・どちらがおすすめかの結論は出さず、計算結果だけ教えてください。

実際に送ってみると、プランAが13,156.64円、プランBが12,911.36円で、Bのほうが月245.28円低いという表が返ってきました。

ChatGPTの返答画面。基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金を並べ、プランAが月13,156.64円、プランBが月12,911.36円、差は245.28円という比較表

※実際に試したときの一例です。モデルの種類や更新によって、答え方は変わる場合があります。

同じ数字で手元でも計算し直したところ、金額は1円単位まで一致しました。

表の中で差がいちばん大きく動いていたのは、燃料費調整額の行でした。

基本料金と電力量料金だけならBが2,392.48円安いのに、燃料費調整額まで入れると差は245.28円まで縮みました。

燃料費調整単価は、発電に使う原油・LNG(液化天然ガス)・石炭の値動きを、毎月の電気料金に反映するための単価です。

大手電力の規制料金の場合、比べるのは、料金を決めたときの「基準燃料価格」と、3〜5か月前の実際の燃料価格(3か月の平均)です。

この2つの差を、1kWhあたりの金額に直したものが燃料費調整単価です(資源エネルギー庁「燃料費調整制度について」)。

実際の燃料価格が基準より高ければプラスになって料金に上乗せされ、低ければマイナスになって差し引かれます。

基準にする価格や燃料の使い方の割合は、会社ごとに違います。

そのため同じ月でも、会社によってプラスとマイナスに分かれることがあります。

今回の架空の例でAがマイナス、Bがプラスにしてあるのも、この違いを想定した数字です。

2026年2月には電力・ガス取引監視等委員会の注意喚起で、電力会社のホームページ上の料金シミュレーションのうち、この違いを考えずに比べたものは誤解を招くおそれがあると注意されています。

「同じ扱いの項目」と「会社ごとに違う項目」を分けるようにお願いしたところ、違いが表で整理され、比較しやすい結果になったと感じました。

返答の最後には、月の差額をそのまま12倍した金額も載っていました。

1年で2,943.36円の差に対して、プランBの解約金は3,300円です。

ChatGPTの返答画面。月額差245.28円、同じ差が12か月続いた場合2,943.36円、プランBを2年以内に解約した場合の解約金3,300円をまとめた表

この表だけを見ると、1年では解約金のほうが大きく見えます。

STEP3:12か月分の使用量と解約金まで入れて比べる

ゴール:季節ごとの使用量の差と解約金を入れて、1年でいくら変わるかを出します。

STEP2の12倍は、「毎月352kWh使う」という仮定の計算です。

電気は夏や冬に使う量が増えるので、月ごとの使用量で計算し直します。

去年1年分の使用量は、契約中の会社のWeb明細で見られることが多いです。

同じチャットの続きで頼んだのが、次のプロンプトです。

続けて、1年分で比べたいです。去年の月ごとの使用量(架空)は次のとおりです。
4月260/5月230/6月250/7月380/8月430/9月352/10月270/11月290/12月380/1月450/2月420/3月340(単位kWh)
単価と燃料費調整単価は、さきほどの数字のまま変わらないものとします。
・月ごとのAとBの料金と差額を表にしてください。
・1年間の合計と差額を出してください。
・プランBの解約金3,300円と比べて、気をつけたい点があれば教えてください。

返ってきた表では、どの月もBのほうが安く、1年の差は3,264.28円でした。

差がいちばん大きかったのは使用量の多い1月の528.50円で、いちばん小さかったのは11月の107.00円です。

1年でプランAに戻した場合の計算も出てきました。

解約金込みだと、Bのほうが35.72円高くなるという結果です。

ChatGPTの返答画面。プランBの年間料金148,627.36円に解約金3,300円を足すと151,927.36円になり、プランAの151,891.64円より35.72円高くなるという表

毎月安くなっていても、短い期間でまた替えるなら得にならないこともあります。

今回の架空のプランBは、解約金がかかるのが2年以内だけという条件でした。

2年以上続けるなら、この条件では解約金はかかりません。

試算が合わない・比べにくいときの直し方

計算した金額が実際の請求額とずれる

計算と請求額がずれるときは、割引やポイント、端数の処理が入っていないことがよくあります。

今回の返答でも、割引やポイント還元、補助金は含めないという仮定が書かれていました。

仮定の一覧を読み、自分の検針票にある項目が抜けていないかを見ると、ずれの理由が見つかるでしょう。

市場連動型のプランは月額を出しにくい

料金が電力の取引市場の価格に合わせて変わる「市場連動型」のプランは、先の月の単価が決まっていません。

電力・ガス取引監視等委員会の資料(令和7年6月版)でも、市場の価格が高くなると電気料金も高くなる場合があると注意されています。

このタイプは、1つの金額で出してもらうより「市場価格が高い月」と「低い月」の2通りで計算を頼みます。

電気とガスのセット割をどう入れるか迷う

セット割は、電気とガスをまとめて契約したときだけ付く割引です。

「電気だけ替えた場合」と「電気とガスを両方替えた場合」の2通りで計算を頼めば、セット割の効き目は金額で比べられます。

割引の条件や期間は、料金表と同じく公式ページの文言を貼って伝えます。

切り替え前に確かめたい勧誘と申込サイトの注意点

⚠️ 注意:検針票の番号は、契約するつもりのない相手に伝えない

電話や訪問で「電気代が安くなる」と言われても、その場で検針票を見せたり、番号を伝えたりしないようにします。

検針票にある契約者番号や供給地点特定番号は、切り替えの申し込みに使う情報です。

電力・ガス取引監視等委員会も2018年の注意喚起で、切り替えるつもりがなければ検針票の情報は伝えないよう呼びかけています(同委員会「消費者の皆様へ」の過去のお知らせ)。

同委員会と消費者庁、国民生活センターが出した令和7年6月版の注意喚起では、契約内容として料金の算出方法や違約金の有無、セットメニューの有無などをよく確かめるよう呼びかけています。

令和8年9月版で取り上げられたのは、インターネットで申し込むときの注意です。

ネットで大手の電気・ガス会社に申し込んだはずが、別の会社と契約していた、という相談が多く寄せられています。

こうしたケースでは、複数の会社を取り次ぐ「仲介サイト」を知らずに使っていた可能性があるとされています。

契約したい会社が決まっているなら、開いているページがその会社の申込ページかを、会社名やアドレスで確かめてから進めましょう。

料金の改定時期にも気をつけておきたいところです。

大手電力会社(みなし小売電気事業者)9社は、2026年11月1日から電気料金を見直します(電力・ガス取引監視等委員会「消費者の皆様へ」)。

10月以前の料金表で比べた場合は、11月からの単価で計算し直しておきましょう。

困ったときは、消費者ホットライン(局番なし188)で、近くの消費生活センターを案内してもらえます。

電気・ガスの見直しでよく出る疑問

Q1. 切り替えるとき、今の会社に解約の連絡は必要ですか?

必須ではありません。

電力・ガス取引監視等委員会の資料(令和7年6月版)では、契約先を切り替えたいときは新しく契約したい会社に申し込むよう説明されています。

同じ会社の中でプランだけ変えたいときは、契約中の会社に問い合わせます。

Q2. 料金表の単価をChatGPTに調べてもらってもいいですか?

調べてもらうこと自体はできますが、計算に使う単価は、自分で公式ページを開いて書き写したものにしておくと確実です。

単価は改定で変わることがあり、古い数字のままだと、計算がどれだけ正確でも結果がずれてしまいます。

Q3. 時間帯で単価が変わるプラン(オール電化向けなど)も比べられますか?

比べられますが、1か月の合計使用量だけでは計算できません。

検針票やWeb明細にある時間帯ごとの使用量(昼間・夜間など)を書き出し、プロンプトにもその内訳を入れて頼みます。

まとめ:電気・ガス代は燃料費調整額と解約金まで入れて比べる

今回の試算でいちばん差を動かしたのは、燃料費調整額と解約金の2つでした。

架空の例の月の差は245.28円でしたが、燃料費調整額を入れる前は2,392.48円の差に見えていました。

12か月分で計算すると1年の差は3,264.28円で、1年でやめれば解約金で逆転することも表で分かりました。

比べる前と申し込む前のチェックは、次の4つです。

  • 検針票から、契約と使用量、燃料費調整単価、再エネ賦課金を書き出した(番号や住所は入れない)。
  • 比べるプランの単価は、公式ページの最新の料金表から書き写した。
  • 12か月分の使用量と、解約金・セット割の条件まで入れて計算した。
  • 申し込むページが、契約したい会社の申込ページかどうかを確かめた。

比べる候補の料金表は、各社の公式ページから書き写します。

たとえば次の2社は、公式ページで単価や契約の条件を確かめられます。

東京ガスの電気「基本プラン」を見てみる

東京ガスが提供する電気の料金プランです。単価や申し込みの条件は公式ページで確認できます。
ソフトバンクの「おうちでんき」を見てみる

ソフトバンクが提供する電気の料金プランです。スマホとのセット割の条件や単価は公式ページで確認できます。

いずれも、解約金やキャンペーンの条件まで含めて、今回の手順で今の契約と比べてから決めましょう。

電気以外の固定費もまとめて見直したいときは、こちらの記事「ChatGPTで家計の固定費を項目ごとに見直す方法」で、住居費や保険料などを項目ごとに整理する手順を紹介しています。

スマホ代から下げたい場合は、「AIで固定費を見直す方法|スマホ代を下げる節約術【主婦向け】」で、格安SIMへの乗り換えを詳しく整理しています。

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